エアコン屋が説く!エアコン掃除の重要性

皆さんはフィルター掃除をはじめとしたエアコンのお手入れ、どのくらいの頻度で行っていますか?
昨今では、エアコンのクリーニング業者の台頭や、お掃除の重要性を啓蒙したサイトからの情報などで、
なんとなくお手入れは大切なことなんだなという意識はあるかと思います。
が、具体的にどう重要なのか?今回はその点にフォーカスしてご紹介していきたいと思います。

定期的なエアコンの

お手入れはなぜ必要か?

そもそもエアコンの定期的なお手入れはなぜ必要なのでしょうか?
(お手入れと言ってもその意味は広義になりますので、ここではフィルターのお掃除に絞って話を進めます。)
結論からいうと、製品寿命を伸ばし、清潔さを保つためです。
また、その頻度は、運転の頻度や環境にもよって変わりますが、最低でもオンシーズン前の2回は必須です。
お手入れを怠ると、エアコンには様々な問題が生じますが、あっという間に故障するだけでなく、
最悪の場合、エアコンを設置した建物や家財などにも被害が及ぶ可能性があります。

お手入れを怠った場合の

主なトラブル

効きが悪くなる

エアコンの効きが悪くなる

フィルターの目詰まりで吸排気が悪くなり、効きが悪くなります。

水漏れする

エアコンから水漏れする

目詰まりしたホコリなどがドレンに詰まって水漏れを起こします。

故障する

エアコンが故障する

目詰まりで機器の各所に負担がかかり、故障しやすくなります。

水漏れで建物や家財にもダメージが

フィルター掃除を怠った場合に発生する水漏れは、建物や家財にも被害を及ぼします。
このような場合も発生する結露水には、ホコリはもちろんカビなども多く含まれるため、壁紙やなどは変色し、そのまま放置した場合には腐食などの原因にもなります。
また、水漏れの仕方によっては漏電などの可能性もあるため非常に危険です。
なにより、エアコンには大きな負荷がかかっている状態なので、すぐにでも対処が必要です。
このような事態を防ぐ意味でも、最低でも、年に2回はフィルターの掃除を行うようにしましょう。

エアコンからの水漏れで家屋や家財に被害が及びます

お手入れを怠った場合のトラブル

特に多いのは水漏れ

ホコリが溜まって目詰まりしたフィルター

フィルターのお掃除は、エアコンのお手入れの代名詞かつ非常に重要なお手入れですが、それを怠った場合に発生するトラブルのナンバーワンは水漏れです。
ホコリが溜まって水が漏れる?一見すると全く関係ないように思えますが、エアコンは熱交換をして冷暖を行っており、特に冷房時は室内機側で結露水が発生し、それらはドレンパンに蓄積され、ドレンホースを経由して室外に排出されます。
エアコンのフィルターはこの熱交換器にホコリが蓄積されないように設置されているため、この掃除を怠ると結露水が上手く排出されないという現象が発生します。
また、その症状は2パターン存在します。

フィルターの目詰まりで

水漏れが発生するパターン

排水が追い付かない

排水が追い付かない

目詰まりしたフィルターのせいで熱交換が過剰に行われて結露水の排水が追い付かなくなるパターン

ドレンが詰まる

ドレンが詰まる

溜まりすぎたホコリが熱交換器から結露水と一緒に流れてドレンを詰まらせてしまうパターン

エアコンの水漏れの原因と対処法

エアコンの水漏れの原因と対処法

https://ac.fj-tec.co.jp/お役立ち情報/エアコンの水漏れの原因と対処法/

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意外な落とし穴!

自動お掃除でも手入れは必須

自動お掃除機能付きのエアコンでもお手入れは必要です

最近ではどのメーカーからもリリースされている自動お掃除機能付きエアコンですが、エアコンのすべてを自動で、そしてお手入れ無しで行ってくれると勘違いしていませんか?
まず、自動お掃除と銘打っているものの殆どが『フィルター自動清掃機能』で、内部の熱交換器やファンなどは清掃していません。(日立の凍結洗浄機能付きなどを除く。)
また、フィルターをお掃除した際に出るホコリやゴミは、ダストボックスという部分に蓄積されるのですが、排出は手動で行わなければなりません。(自動排出機能が付いているものを除く。)
そして、このダストボックスに蓄積したホコリが、水漏れの原因になることも多々あります。

自動お掃除機能付きエアコン

水漏れのロジック

自動お掃除機能付きのエアコンから水漏れするロジック

多くの自動おそうじ機能付きエアコンは、フィルターとブラシを自動回転させてホコリを取り除く仕組みになっています。
この時取り除かれたホコリは、ほぼ例外なくダストボックスというパーツに蓄積され、
自動排出機能を搭載した機種以外は、手動での排出が必要になります。
つまり、この作業を怠ると、ホコリは限りなく蓄積されていきます。
そして、最終的には許容量を超えた分はどんどん溢れ出し、真下に配置してあるドレンパンへ落下。
その後は、前述したフィルターお掃除を怠った場合の水漏れと同じロジックでドレン詰まりを引き起こします。
(ダストボックスのお手入れに関しては、各機種の取扱説明書にも記載があります。)
自動お掃除=お手入れ不要という事ではないので、定期的な清掃を心掛けましょう。

隠ぺい配管の場合は要注意

ドレン詰まりでもっとも厄介なのは、隠ぺい配管など、見えない部分の既設ドレンが詰まるパターン。
問題が発生した場合に特定が難しいうえに、個所によっては詰まりを解消できずにお手上げになってしまうなんてことも。
設置して1年程の水漏れにはこのパターンも多く含まれます。
また、このような場合、いくら機器を新しいものに替えても根本的な解決にならない上に、既設の配管類に関するトラブルは、保証の対象外としているエアコン業者が殆どなので注意しましょう。
こうしたトラブルを避けるためにも、隠ぺい配管の場合は特に、こまめな手入れを心掛けましょう。

既設のドレンが詰まると取り返しのつかないことになる可能性も

事後対応より予防を

お手入れは定期的に

事後対応より予防を心掛けましょう

ドレンの詰まりなどはドレンサクションなどを使用して解消することができますが、その対応範囲には限りがあります。
先述しましたが、エアコンの定期的なお手入れ・最低でもフィルターのお掃除は、清潔さを保つのはもちろん、製品の故障やトラブルを事前に防ぐという意味でも非常に効果的です。
何事においてもそうですが、事後の対応よりも予防を心掛けることで、かかる費用や手間を格段に減らすことができます。
ここまでご紹介した内容を念頭に、こまめなお手入れを心掛けましょう。
また、水漏れに関してのトラブルシューティングや各種お手入れ方法は、専用のページにまとめてありますので、予防の意味も込めて是非チェックしてみてください。

自分でできる!エアコンのお手入れ方法

自分でできる!エアコンのお手入れ方法

https://ac.fj-tec.co.jp/お役立ち情報/エアコンのお手入れ方法/

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