エアコンの故障時の修理か買替かの判断基準

ある日突然エアコンが故障したら・・・修理か買い替えかすぐに判断することができますか?
故障の原因やその後の判断はケースバイケースなので、難しいという方が殆どではないでしょうか。
実際、修理と買替どちらがいいのか?というお問い合わせは少なくはありません。
そこで、最近自宅のエアコンが壊れてしまった弊社スタッフを例に、その原因や判断などをご紹介したいと思います。
エアコン故障時の修理・交換の判断基準に、ぜひご覧ください。

設置からわずか3年

突然エアコンが壊れる

今回エアコンが壊れてしまった不幸なスタッフは弊社EC事業部のW。
家庭用エアコンの耐用年数はおよそ10年程ですが、その1/3の約3年という驚異のスピードで故障したのは、
リビングに設置された、S36WTSXS-M ダイキン risora(リソラ) SXシリーズ 壁掛形 12畳程度(2019年モデル)
設置の様子risora特集などでもご紹介しています。)
およそエアコン屋の社員とは思えないような有様ですが、なぜこんなにも早く故障してしまったのでしょうか?
まずは、その症状と原因について見ていきましょう。

主な症状

電源は入るが風は出ない

いつものようにエアコンの電源を入れるも、まったく温風が出てこない。
外気温が低くなり始めた時期なので、単純に霜取り運転しているのかな?と思ったが、ここでフラップが開いていないことに気づく。
さらにしばらくすると、運転ランプが点滅しだしたので、いよいよイヤな予感が漂い出す。
とりあえず、電源プラグを抜いて数分後に電源を入れ直す基本的な復旧方法を試すも、症状は改善されず、再び運転ランプが点滅。

ルームエアコンの復旧方法

  1. エアコンの電源を切る。
  2. エアコンの電源プラグ抜く or エアコンのブレーカーを落とす。
  3. そのまま5分程度待つ。
  4. 電源プラグorブレーカーを戻して、再度エアコンの電源を入れる。

※通常通り運転できればOK。直らない場合はエラー診断を行いましょう。

ルームエアコン復旧方法

故障個所の特定

メーカーのページを確認してみると、エラー診断を促す内容。イヤな予感は的中。
エラー診断の結果、出てきたエラーコードは『U4』で、不足電圧や過電圧検知によってインバータ回路に不具合が起こっているとのこと。
なんだかいまいちピンとこないので詳しく調べてみると、室外機の電気系統や基板などに不具合があると出るエラーらしく、これはさすがに自力での解決は不可能だなと腹を括る。
(エラーの内容に関しては、以下のページにまとめてありますのでご確認ください。)

エラーを特定する

各メーカー別

エアコンエラーコード

家庭用エアコンエラーコード

家庭用エアコンエラーコード

https://ac.fj-tec.co.jp/エアコンの選び方/家庭用エアコンの選び方/家庭用エアコンエラーコード/

家庭用エアコン(ルームエアコン)の不具合内容を示すエラーコードの一覧です。 各メーカーのエラーコードの内容が知りたい方はこちらをご覧ください。 弊社では機器の修理を承って・・・View More

 
業務用エアコンエラーコード

業務用エアコンエラーコード

https://ac.fj-tec.co.jp/エアコンの選び方/業務用エアコンの選び方/業務用エアコンエラーコード/

業務用エアコンの不具合内容を示すエラーコードの一覧です。 各メーカーのエラーコードの内容が知りたい方はこちらをご覧ください。 弊社では機器の修理を承っておりません。 修理・・・View More

 

故障の原因

設置から3年程経過しているため、機器の初期不良や施工不良の線はないと断定。
このように消去法で絞り込んでいくと、いくつか原因と思われるようなことが挙がってきました。

能力選定がいい加減

いい加減な能力選定

すべての元凶ともいえるのが、このいい加減すぎる能力選定。
なんと、14畳の部屋に12畳用のエアコンをチョイスするという奇行っぷり。
理由を聞いてみると、自分がするわけでもない電圧工事が面倒に感じ、たぶん12畳でも大丈夫であろうという謎の思考が湧いてきたためとのこと。
(14畳用から電圧が200Vになるので、基本的に電圧工事が発生。)

機器大きな負担がかかっていた

適用畳数に満たないパワー不足のエアコンは、冷暖時に常にフルパワーで運転します。
そのため、運転中は大きな負担がかかり続け、これが蓄積されていけば、故障するのは時間の問題です。
話を聞いてみると、やはり暖房時は常にフルパワーで稼働していたそうです。
(冷房時より暖房時のほうが消費電力が高い。)

常にフルパワーな為、機器に負担がかかる
前日から近くに加湿器を設置

前日から近くに加湿器を設置

エラーコード『U4』は、他の家電などから発生するノイズなどの影響によってシステム異常が発生した場合にも表示されることがあるそうです。
W家では、前日に加湿器をエアコンの付近に設置したらしく、これが原因で故障が発生した可能性も捨てきれません。

どちらが賢明?

修理か買替か

修理の場合

修理する場合

金額約¥4~50,000

足りない暖房能力は別の暖房器具で補う。

買替の場合

買替える場合

金額約¥150,000

部屋の広さなど考慮してしっかり選定する。

故障内容の特定はできましたが、いずれにせよ修理か買替の対応が必要です。
修理する場合は、エアコン自体の能力は変わらないので、機器の負担を減らすために別途暖房器具の導入を決定。
費用は、修理と暖房器具の購入でおよそ¥4~50,000を想定。
買い替える場合は、弊社の営業に相談しながら同等グレードのもので能力だけをUPさせた機種を選定することに。
この場合は、機器代と工事費でおよそ¥150,000前後を想定。
さすがにもう失敗できないW、どちらを選択したのでしょうか。

買い替えに決定

修理したほうがかなり安上がりになりますが、思い切って買い替えすることに決定。
修理を選ばないというこの選択には、様々な要因が絡んでいますが、決定打となったのは以下の3点です。

絶対また故障する

絶対また故障する

修理しても結局使用環境は変わらないので、また同じように故障する可能性が非常に高い。

能力不足≠快適

能力不足のため快適に過ごせない

そもそも、能力不足のエアコンでは快適な空間を作れないうえに、まったく省エネではない。

安全性の問題

安全性の問題がある

小さい子供とうさぎがいるので、別途暖房器具を設置した場合、安全性を担保できない。

せっかくなのでプロに相談

いざ入れ替え工事

買替することに決定しましたが、一度盛大に失敗している手前、
不安要素や自分の選択や考えが正しいのか、かなり怪しいところがありました。
なので、せっかくエアコン屋で働いているならと、
今回は弊社の営業にしっかり相談しながら機種選定や工事のことなど決定していきました。

選んだ商品

S40YTSXP-F ダイキン SXシリーズ risora(リソラ) 壁掛形 14畳程度

S40YTSXP-F ダイキン SXシリーズ risora(リソラ) 壁掛形 14畳程度

施工性なども考えて既設の機器と同じリソラを選定しました。
能力に関しては、14畳用と18畳用で見積もりを出してもらいましたが、部屋の広さや環境などを考慮しても、おそらく18畳用はやりすぎだということで、14畳用に決定。
余談ですが、商品色は前回のブラウンが家族や客人になぜか不評だったため、今回はおとなしくホワイトに。

エアコン選びにおいて、能力の選定は非常に重要です。
エアコンは高価なので、できるだけ価格を抑えたいという気持ちは分かりますが、能力不足のものを設置すると電気代がとても高くなったり、最悪の場合、今回のように数年で故障してしまうこともありますので、必ず購入前には、我々のようなプロに相談することをオススメします!

工事に関して

壁掛けエアコン入替え工事

既設の機器と同じものを選定しているので、工事に関しては楽観視していましたが、いざフタを開けてみると、確認しなければならないことが多くてビックリしました。
具体的には、電圧切り替えや配管カバーの再利用でしたが、特に、室外機のサイズアップに関しては、言われるまで全く気にしていなかったポイントだったので、相談して良かったなと思いました。
恐らく問題は無いだろうということで、前回と同じ場所に工夫して設置してもらいましたが、問題があった場合にも、具体的にどうするかということを明言してすぐに対応してくれるとの確約も得られたので安心度も非常に高かったです。

弊社の営業マン・工事員は空調のプロフェッショナルです。
エアコンの設置に付随する工事をすべて自社で行うのはもちろん、今回のような室外機サイズが大きくなる場合などの見落としがちなポイントも、工事前にもれなくチェック・ご報告させていただき、そのうえで最適なご提案をさせていただきます。安心してご依頼ください。

工事の様子

既存設置室内機
既存設置室外機
既存設置室外機撤去
配管接続
電圧切り替え
新規設置室内機
新規設置室外機
室外機プラブロック
設置場所東久留米市・戸建
作業員2名
作業時間1.5時間

気になる

買替にかかった費用

商品名・工程金額(税込)
リソラ 14畳用(白✕白)¥161,700
標準工事費¥16,500
電圧切り替え工事¥5,500
室外化粧カバー再利用¥3,300
合計¥187,000

気になる今回の買い替えにかかった費用の目安です。※あくまで目安程度に捉えておいてください。
想定より結構高くなってしまいましたが、実際に必要な工程なので、安心を買うという意味で納得しました。
また、実際は多少の割引が入ったり入らなかったりということもあるので、
弊社営業曰く、見積金額的にちょっと…他の見積もりはもっと安い!という方は、まずはご相談くださいとのことです。

工事を終えて

新規設置室内機

室温にはかなり気を配っていた矢先のエアコン故障。
対応はケースバイケースになってくると思いますが、今回のように修理しても根本的な問題が解決しない場合は、また故障してしまう可能性が高いので、買い替えを選択してよかったと思います。
また、エアコンの買い替え費用は決して安くはありませんが、修理を繰り返したり常にフルパワーで稼働していては、結局修理代や電気代が多くかかって買い替え費用より高額になってしまいます。
エアコンの故障時には、状況やこれからかかる金額なども含め、プロにアドバイスをもらいながらいろいろ判断するのがベストだと思います。

故障して分かった

修理・買替の判断

今回のケースも踏まえたうえで、エアコンが故障した際、修理か買替えかを分けるポイントをまとめると。

修理したほうがいい

保証期間内

保証期間内

修理費用<買替え費用

修理費用>買替え費用

耐用年数を過ぎていない

耐用年数を過ぎている

買替えたほうがいい

保証期間外

保証期間外

修理費用>買替え費用

修理費用<買替え費用

耐用年数を過ぎている

耐用年数を過ぎていない

修理しても故障する可能性大

修理しても故障する可能性大

既設機器が能力不足

既設機器が能力不足

後で困らないためにも

設置前にプロに相談しよう

設置前にはプロに相談しよう

エアコンが故障した際の修理・買替の判断基準をご紹介しましたが、参考になりましたでしょうか?
今回ご紹介した3年で壊れてしまうというケースはかなり稀ですが、まずはしっかりとプロに相談して、適切な機器の選定と確かな設置工事を行ってもらうのが、エアコンを快適に長く使う最も重要なポイントです。
弊社では、このご相談やお見積もりはもちろん、実際に故障したエアコンの調査などもすべて無料で行っております。
エアコンの故障でお困りの際は、まずは弊社にお問合せください。

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