絶縁抵抗測定

絶縁抵抗測定とは、絶縁箇所が漏電していないかを確認するための作業で、その個所に規定値以上の電流が漏れていないか・つまり抵抗値が高いかどうかを測定し、絶縁不良が起こっていないか、正しく絶縁できているか、電流が流れていないかを確認するために、絶縁されている部位に一定の電圧をかけ、漏れ電流を測定することにより絶縁抵抗を算出します。
『絶縁』とは電気を断ち切ることを指し、『抵抗』とは電気抵抗のこと、つまり、電気の流れにくさを数値化したもので、値が大きければ大きいほど、電流は流れにくくなる=漏電しにくいということになります。
エアコンの設置現場では、施工後の安全確認や漏電個所の特定、絶縁部分の劣化チェックなどで行われます。

漏電
https://ac.fj-tec.co.jp/空調用語集/漏電/漏電 エアコンにおけるの漏電とは、本来は電気を通さないはずの絶縁部分が何らかの原因で劣化・無効化し、電気が金属筐体や地面(アース)へ意図せず流れてしまう、文字通り電気が漏・・・View More
絶縁抵抗測定
目的と具体的な内容感電防止

火災防止

施工確認

予防保全

絶縁抵抗測定は、漏電の有無と個所の特定ができる作業ですが、その目的は、
漏電による感電・火災などの事故の予防はもちろん、施工品質のチェックや、湿気などの環境要因による影響の可視化、
また、測定を定期的に記録しておけば、劣化兆候を把握できるため、予防保全にもなります。
つまり、エアコンを安心して長く使えるようになるというメリットにもつながります。
どこを測るの?
エアコンにおける絶縁抵抗測定では、分電盤:各分岐回路の端子/アース、コンセント回路:L/N、アース、モーター:各相端子/枠(アース)、必要に応じて相間配線ケーブル:芯線/シース(接地金属)などで測定をします。
イメージ的には、エアコンの室内外機間の電気が流れているところが該当箇所で、その部分の漏電を確認する作業という感じです。

どうやって測るの?

メガー(絶縁抵抗計)という測定器を使用し、測定個所に少しだけ高い電圧を流してその数値で判断を行います。
イメージ的には、水道管に水を流して漏れがないか調べる作業の電気Ver.といったところで、具体的な手順は以下の通りです。
- メガーのバッテリーチェック
- 測定個所に合わせ電圧レンジの設定
- 絶縁抵抗計が正確に動いているかを確認するゼロ確認を行う
- 数値を計測し、1MΩ以上ならセーフ・1MΩ以下なら要注意で0.1MΩ台だとアウト
※数値は条件によって変わります
どんなときに測るの?
先述しましたが、漏電の疑いがあるときはもちろん、施工品質の確認や点検などの場面でよく行われます。
漏電個所の特定ができるということは、火災や感電の予防はもちろん、故障や不調原因が正確に絞り込めるため、定期的に行えば、基板やモーターが壊れる前に見つけられる=修理代が安く済むという大きなメリットがあります。
特に業務用エアコンでは、法令点検時に合わせてチェックすることをオススメいたします。


業務用エアコンには法令点検の義務があるのをご存知ですか?
https://ac.fj-tec.co.jp/お役立ち情報/業務用エアコン法令点検/毎日何気なく使っている業務用エアコン。実は、定期点検が義務付けられているのをご存知でしょうか? これは、フロン類の回収や処理関係の法律『フロン回収・破壊法』が改訂され、 ・・・View More
CONTACT
お問合せ
実店舗営業日



