気密試験

気密試験とは配管内部の気体・液体の漏れがないか確認する試験のことで、エアコンでは主に冷媒ガスの代わりに安価な窒素を配管に満たし、徐々に所定の試験圧力まで高め、各部の変形や溶接部をはじめ締め付け部などの漏れのないことを確認する試験を指します。
これによって、真空引きだけでは発見できないようなガス漏れ・配管の破損個所を見つけることができますが、配管の内部を真空にし、更に窒素を充填する必要があるので、数時間以上かかります。
配管ルートが極端に長い業務用エアコン・ビル用マルチエアコンや、設置から年数が経過して破損している可能性がある既設配管の破損・ガス漏れのチェックを行う際はほぼ必ず実施します。
似たような試験で、耐圧試験というものもありますが、こちらは配管自体の強度や状態を確認する試験のことを指します。

耐圧試験
https://ac.fj-tec.co.jp/空調用語集/耐圧試験/耐圧試験 耐圧試験とは、配管の耐圧強度の確認試験のことで、エアコンでは主に、既設配管の強度確認を主に、加えて漏洩の有無を確認する際に行われます。 似たような試験で、気密試・・・View More
気密試験
具体的な手順STEP 1
窒素を注入
ホースを繋いで窒素ガスを冷媒配管(ガス管)に注入していきます。
STEP 2
加圧する
設定されている試験圧力まで徐々に加圧し、所定の時間放置する。
STEP 3
圧力チェック
ガス漏れしていれば窒素の圧力は下がるので、個所を特定して対応する。
耐圧試験と気密試験の比較
| 種類 | 目的 | 圧力 | 試験媒体 | 判断基準 |
|---|---|---|---|---|
| 耐圧試験 | 破壊試験 | 最高使用圧力の1.5倍 | 水が望ましい | 破壊,変形等がないこと |
| 気密試験 | 漏洩試験 | 最高使用圧力以上 | 窒素 | 漏洩のないこと |
※試験圧力・保持時間は各種法令、基準で変わります。
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