系統調査

エアコン工事における系統調査とは、既設の配管や連絡線がどの室内機と室外機に接続されているかを調査する事を指します。
例えば、室内外機の組み合わせパターンが不明なマルチエアコンが複数セット隠ぺい配管で設置されているような状況で、誤ったセットの交換やテレコになってしまう事態を防ぐため、目的の機器のセットを明確にする場合などに行われます。
このような、設置機器のセットパターンが不明な事例は、中古で購入した住宅などでよくみられますが、弊社ではそのような場合でも、工事前に無料でしっかりと調査を行ってから施工を行いますので、安心してご依頼ください。
調査方法には、空調図面やブレーカーのON/OFF・テスターでの導通チェックなど、状況に応じた様々な方法がとられます。
代表的な系統調査方法
先述しましたが、系統調査にはいくつか方法があり、設置個所の設置状況や情報などをもとに調査方法を選択します。
中でも代表的な調査方法をご紹介します。
図面で確認する方法
マンションや戸建であれば家屋の図面、ビルなどであれば空調設備系統図や空調設備平面図などに既設配管や連絡線のどのように接続されているか記載されているので、それらをもとに調査する方法です。
しかし、極端に古い建物の場合、建築時から配管類のルートや引き方・電源の種類などが変わっている可能性があったり、そもそも図面類が手元に無いというパターンが殆どなので、基本的には他の調査方法の補足程度で図面を確認するということが多いです。
- 難易度
- 正確性


ブレーカーのON/OFFで確認する方法
エアコンは他の家電類などと違い、独立した電源(専用回路)で稼働しているため、そのON/OFFで確認する方法です。
具体的には、想定されるエアコンをすべて稼働させて、1機づつ専用回路のブレーカーをOFFにしていくという方法なのですが、室内機側と室外機側でそれぞれ人員がいないと大変&正確性の精度が下がるうえ、そもそもこの方法自体も確実な調査方法ではないということを前提に、事前に系統の組み合わせ申告があった場合の確認作業程度に考えておきましょう。
- 難易度
- 正確性
テスターで導通チェックする方法
もっとも確実なのは、テスターを使用して導通チェックを行なう方法です。
テスターとは、電気や電子回路の状態を調べるために電圧や電流・抵抗などの電気量を測定する計測機器で、電気が絡む様々な現場で利用されています。
具体的には、チェックする回路のブレーカーを落とし、室内外機ともに渡り線を抜き、片方の機器で全ての線を接触させ、その反対側の機器でテスターによる導通チェックを1本づつ行うという地道な方法で、この際に抵抗値がゼロに近ければ導通しているということになります。
- 難易度
- 正確性

系統が不明な場合は必ず調査を!
室内外機のセットが複数ある、特にマルチエアコンのセットが複数台あり、その組み合わせが不明な場合は、必ず工事前に系統の調査を行うようにしましょう。
配管の系統調査と聞くと、どうしても冷媒配管のほうを想像してしまいますが、実際には連絡線・電源線がメインの調査です。
この調査に誤りがあると、混線して機器が動作しないのはもちろんですが、最悪の場合、機器の基盤が故障してしまうこともあります。
調査は、必ず弊社のような電気工事にも精通している空調のプロに、工事もセットで依頼するようにしましょう。
CONTACT
お問合せ