単相と三相
単相と三相は、簡単に言うと電気の送り方の種類のことです。
単相は基本的に家電製品など比較的小さな電気を送る際に使われ、産業用の機械や業務用のエレベーターなど大きなものを動かすのが三相です。
また、単相は電灯、三相は動力という電気契約になっています。
エアコンにおいては、単相=家庭用エアコン・業務用エアコン(~ 80形/3馬力まで)で、三相=業務用エアコン(すべての馬力)にカテゴライズされ、さらに単相は100Vと200V、三相は200Vと、全部で3種類に分類されています。
分類 | 電源 | 電圧 | 契約 | 効率 | 安全性 | 場所 |
---|---|---|---|---|---|---|
14畳未満の家庭用エアコン | 単相 | 100V | 電灯 | 普通 | 高い | 一般住宅・小規模オフィスなど |
14畳以上の家庭用エアコン(一部12畳用も対応) | 単相 | 200V | 電灯 | 普通 | 高い | 一般住宅・小規模オフィスなど |
すべての業務用エアコン | 三相 | 200V | 動力 | 高い | 普通 | 中規模以上のオフィス・店舗・工場など |
業務用エアコンの場合、単相と三相の両タイプがラインナップされている馬力も存在します。
エアコンの使用時間が長く、すでに三相の電源を確保できている場合は三相がオススメですが、
あまり使用しなかったり電源が単相の場合は単相がオススメです。
また、エアコンの電圧に関して詳しくは、エアコンと電圧についてのページをご覧ください。
単相と三相
パワーの差は何?単相で送る電力量
電線・コンセント穴2本
三相で送る電力量
電線・コンセント穴3本
送ることのできる電力量
電気の送り方には直流と交流がありますが、単相と三相はどちらも交流の電源です。
交流は、基本的にひとつの電線の中を電気が行ったり来たりしており、単相は文字通り1つの波形からなる交流電源で、
三相は3つの単相が120度ずつズレて組み合わさってできている波形からなる交流電源です。
つまり、三相は単相が送電しない期間も他二相で送電し、単位時間に送電できる電力が3倍となるため、
より多くの電気が必要な場所で採用されています。
仕組み
単相三線式
電線の仕組み
三相三線式
電線の仕組み
単相三線式は、電線2本と中性線1本の計3本の線で構成されており、
この電位差によって100Vと200Vの電圧供給が可能になっています。
一方の三相三線式では、「電圧線3本」を三相負荷につないで利用し200Vの電圧供給ができる仕組みになっています。
単相から三相
切り替えは可能?電力会社との契約と動力の引き込み工事などが必要になりますが、単相から三相への電源切り替えは可能です。
また、業務用エアコンを複数台設置(特に増設)すると、契約アンペアをオーバーしてブレーカーが頻繁に落ちる事があります。
一般的にアンペアブレーカーは60Aまでなので、これを超えてしまう場合は電力会社との契約種別の変更が必要となります。
弊社では、電源の切り替えを含む工事や、増設などに伴う電力量の試算など、数多くを手掛けて参りました。
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
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