ポンプダウン
ポンプダウンとは、室内機と冷媒配管内にあるフロンガスを、室外機へ送り出し封じ込める作業です。
入替えや移設などで、既設のエアコンを取り外す工程が存在する工事の場合、この作業を怠ると、フロンガスが大気中に放出され環境汚染を引き起こしたり、冷媒ガスが漏れ出してエアコンの効きが悪くなってしまったりしてしまうので必ず実施します。
また、みだりにフロンガスを待機中に放出したり、フロンガスを残したままエアコンを取り外す行為は法律により罰則が科せられます。
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ポンプダウン
必要な道具プラスドライバー
六角レンチ(4mm)
モンキースパナ(2本)
ゲージマニホールド
実は、道具と正しい手順と方法さえ踏めば、ポンプダウンはそこまで難しい作業ではありません。
最低限必要な道具は、カバーの着脱に必要なプラスドライバー、バルブの開閉に必要な六角レンチ(4mm)とモンキースパナが2本、ガス圧の確認に必要なゲージマニホールドの4点です。
※この時点で作業に不安があったり、道具が揃わないなどの場合は、プロにお任せしましょう。
ポンプダウン
作業の手順- エアコンの室外機側面(配管類が繋がっている部分)のカバーを外す。
- 細い銅管(高圧バルブ)と太い銅管(低圧バルブ)のバルブキャップをモンキースパナで両方外す。
- 強制冷房運転(応急運転)をする。(メーカーごとに方法が異なります。詳しくはコチラ。)
- チャージポートのバルブキャップをモンキースパナで外す。
- サービスポートにゲージマニホールドのチャージホース(青色)を接続する。
- 細い銅管(高圧バルブ)のバルブを六角レンチを使って閉める。
- ゲージマニホールドが0になるまで待つ。
- 太い銅管(低圧バルブ)のバルブを六角レンチを使って閉める。
- 強制冷房運転(応急運転)を止め、室内機側のコンセントを抜く。
- 細い銅管(高圧バルブ)と太い銅管(低圧バルブ)のバルブキャップをモンキースパナで閉める。
※ポンプダウンは室外機内部のコンプレッサーに非常に負担がかかる作業なので、可能な限り5分以内に終わらせて下さい。
強制冷房運転について
ポンプダウンに必要不可欠な強制冷房運転(応急運転)ですが、夏場以外に単純に冷房運転してもファンが回らない=冷媒が動かないことがあるため、これを強制的に行う隠しコマンドのようなものです。
室内外機本体や取扱説明書に方法が記載されており、それ専用のボタンもついていることが殆どですが、前述のとおり、メーカーごとにその方法は異なるため、必ず事前に方法を確認してから作業に取り掛かりましょう。
メーカー | 強制冷房運転方法 | 問合せ先 |
---|---|---|
室内機全面の『運転/停止』ボタンを5秒長押し | コンタクトセンター(24時間365日受付) | |
『応急運転(自動)』を5秒長押し | お客様相談センター | |
『応急運転スイッチ』を、1回押す:冷房、もう1回押す:暖房、もう1回押す:停止 | お客様サポートセンター | |
一旦コンセントを抜いてリセット、電源投入後に初めての操作で『応急ボタン』を5秒長押し | ビーバーエアコンお客様相談室 | |
『応急運転』スイッチを5秒長押し(ランプが点灯が運転開始の合図) | お客さまサポート | |
『自動運転ボタン』を10秒長押し | エアコンお客様サポート | |
『強制冷房運転』を10秒長押し | 修理・工事・アフターサポート(9:00~18:00) | |
リモコンで本体を運転(リモコンが無い時は、室内機の『応急運転』を1度押し)し、前面パネル内の応急運転を5秒長押し | お客様ご相談窓口 | |
エアコンが停止状態なのを確認し、リモコンの『風量設定』を押しながら『運転/停止』を押す※純正リモコンのみ | コロナサービスセンター(365日・24時間受付) | |
『強制冷房運転』を5~10秒長押しで準備運転スタート、『強制冷房運転』を10秒以上長押しで強制冷房運転開始 | アイリスお客様サポート(9:00~17:00) |
強制冷房運転に入ったかを判断する方法は以下を参考にしてみてください。
- 室内機の送風口から冷たい風が出ている
- 室外機のファンがしっかりと動作して、風が出ている
- 室外機の冷媒配管の液菅(細い銅管)の付け根が、手で触って冷たい
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