業務用エアコンの室内機の形状には、様々なものがあります。
実際に使用する際には、お部屋の間取りや建物の構造に合わせたものを選択することが重要です。
ここでは室内機の形状別に、特徴や各お取り扱い商品、実際の施工事例などをご紹介いたします。
天井埋込形4方向
主な特徴
吹出口が4方向のタイプです。
メーカーによっては360°に風を送れるものもあります。
業務用エアコンの中でも、70%以上に採用されている最もポピュラーなタイプで、人感センサーや除菌、自動フィルター掃除機能など多くの付加機能が標準やオプションにあります。
※設置するためには、天井の懐高が30~35cm程度必要になります。
メリット
- 4方向(メーカーによっては360°)に風を送れるので、温度ムラが出来にくい。
- 風向調整機能が充実している。
- 設置後は天井と一体化するので目立ちにくい。
- 化粧パネルの色もデザインも豊富。
デメリット
- 特になし。
天井埋込形4方向
設置イメージ天井埋込形2方向
主な特徴
吹出口が前後2方向のタイプです。
オフィスや公共施設の照明ラインときれいに調和し、また廊下などの細長い場所に最適です。
※設置するためには、天井の懐高が30~35cm程度必要になります。
メリット
- 両サイドに風を送ることができるので、廊下など細長い間取りに適している。
デメリット
- 4方向タイプに比べ風が偏りやすい。
- メーカーにより大きさも異なるため設置前に確認が必要。
天井埋込形2方向
設置イメージ天井埋込形1方向
主な特徴
吹出口が1方向のタイプです。
下がり天井や、部屋の隅にしか埋め込みスペースがない場合にオススメ。
※設置するためには、天井の懐高が30~35cm程度必要になります。
メリット
- 下がり天井に設置した場合は前吹出しや、下吹出し+前吹出しの2方向も可能。
デメリット
- 4方向・2方向タイプに比べ風が偏りやすい。
- メーカーにより大きさも異なるため設置前に確認が必要。
天井埋込形1方向
設置イメージ天井埋込形コンパクト4方向
主な特徴
天井埋込形を設置したいが、設置スペース的にあまり余裕がないという場所にお勧めのコンパクトタイプです。
メリット
- 通常の天井埋込形4方向よりもコンパクトなので、天井のスペースをあまり使わずに設置可能。
デメリット
- コンパクトなぶん、通常の天井埋込形4方向よりもパワーが低い。
天井埋込形コンパクト4方向
設置イメージビルトインエアコン
主な特徴
室内機を天井内に埋込み、ダクトで吹出し口を分岐するタイプです。
店舗内の形やインテリアに合わせた最適な空調環境をつくれます。
メリット
- 吹出口を本体から離して設置できるので、レイアウトが自由。
- 室内機1台で吹き出し口を2~4設置可能。
- デザイナーズ物件などに合わせて柔軟に対応可能。
デメリット
- 他の形状の業務用エアコンに比べて、部材や工事費用が比較的高くなる。
- 天井内部の状況(梁・配管等)によっては、施工不可能な場合がある。
ビルトインエアコン
設置イメージダクトエアコン
主な特徴
室内機を天井内に埋込み、本体から吸込口や吹出口を分散させる為、天井面には吹出口のみが露出するタイプ。
インテリアにこだわる空間で、空調機の存在をなくしたい場合に最適です。
※設置するためには、天井の懐高が30~35cm程度必要になります。
メリット
- 空調機の存在を感じさせない。
- 吹出口を本体から離して設置できるので、レイアウトが自由。
- デザイナーズ物件などに合わせて柔軟に対応可能。
デメリット
- 他の形状の業務用エアコンに比べて、部材や工事費用が比較的高くなる。
- 天井内部の状況(梁・配管等)によっては、施工不可能な場合がある。
- 空調機が完全に隠れるので、メンテナンスが難しくなる。
ダクトエアコン
設置イメージ天井吊りエアコン
主な特徴
天井に本体を吊るすタイプ。
天井カセット・天井埋込エアコンを設置出来ない、店舗や教室などに使用されることが多いです。
基本的には吹き出し口が1方向タイプのものがメインですが、4方向タイプのものをリリースしているメーカーもあります。
メリット
- 各メーカー吹出し気流を工夫している為、高天井や奥行きのある空間にも対応可能。
- 埋め込み工事が不要な為、設置工事がカンタン。
デメリット
- 空調機器を見えるところに設置する必要がある。
- 配管が室内露出になる場合が多い。
天井吊りエアコン
設置イメージ壁掛けエアコン
主な特徴
家庭用でもお馴染みの壁掛けのルームエアコンが業務用の馬力を持ったタイプです。
馬力により大きさが変わります。
施工費も含めたコストパフォーマンスが高い形状です。
メリット
- 比較的に工事費用やランニングコストも安価で、メンテナンス性も良い。
- 埋め込み工事が不要な為、設置工事がカンタン。
デメリット
- 天井に設置するタイプよりも、温度ムラができやすい。
- 配管が室内露出になる場合が多い。
- 壁面スペースが多少犠牲になる。
壁掛けエアコン
設置イメージ床置きエアコン
主な特徴
その名の通り、床に置いて設置するタイプです。
各メーカーが機器をスリムに設計してあり、従来より圧迫感がなく施工性・操作性も良くなっています。
施工費も含めたコストパフォーマンスが高い形状で、工場や倉庫での採用が多いのが特徴。
メリット
- 取付が最も容易で、比較的工事費用が安価。
- メンテナンス性が良い。
- 床置きの為、暖房効果が高く、高天井にも◎。
デメリット
- 床置きの為、設置スペースが必要になる。
- メーカーにより空調機器の大きさが異なるため、事前に確認が必要。
業務用床置きエアコン
設置イメージ厨房用エアコン
主な特徴
厨房向けに作られたタイプのエアコンです。
油煙や高温などの過酷な環境にも耐えられる仕様で、ステンレス外装になっています。
メリット
- 厨房という環境においての、使い勝手やお手入れのしやすさを追求。
- 使い捨てのオイルミストフィルターによりフィルター掃除が不要。
デメリット
- メーカーにより空調機器の大きさが異なるため、事前に確認が必要。
- 設置できる場所に限りがあり、設置にあたってもスペースが必要になる。
厨房エアコン
設置イメージ業務用エアコンの
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