自然冷媒
自然冷媒とは、化学的に合成されたフロンガスとは異なり、アンモニア(NH3)、二酸化炭素(CO2)、水(HC)、空気、炭化水素(H2O)などの、自然界にもともと存在している物質で構成される冷媒です。
これらは、ODP(オゾン破壊係数)やGWP(地球温暖化係数)が低く、従来の合成冷媒よりも環境への影響が少ないため、近年世界的に注目されていますが、冷媒として利用するためには課題も多く、全般には普及していないのが現状です。
時代は自然冷媒の見直しへ
フロンガスの規制と転換自然冷媒は、『古くて新しい冷媒』とも言われ、かつてアンモニアなどは冷媒の主流でした。
しかし、刺激臭や毒性など、その保守管理の難しさから、冷媒の主流はフロンガスに転換していきました。
そして現在、そのフロンガスが、オゾン層破壊や地球温暖化に与える悪影響を懸念する動きが世界中で高まり、
再びこの自然冷媒が見直され、幅広い実用化に向けた取り組みが行われつつあります。
特定フロン
- ODP(大きい)
- GWP(大きい)
※先進国では2020年に全廃。
代替フロン
- ODP(無し)
- GWP(大きい)
※2036年までに生産量85%が削減。
自然冷媒
- ODP(無し)
- GWP(小さい)
将来的には冷媒の主流に…??
フロン類は時代とともに環境負荷が改善されたものが開発され、
それまで使用されていた古いものと段階的に入替え・転換が行われてきました。
現在では、特定フロンはオゾン層破壊や地球温暖化に影響を与えることから段階的に製造・輸入が制限されています。
モントリオール議定書で2020年に先進国では特定フロンが全廃となり、
代替フロンも同議定書「キガリ改正」により2036年までに生産量85%が削減される予定です。
最終的には環境負荷のない自然冷媒がスタンダードになる。そんな日もそう遠くはないかもしれませんね。
R22冷媒は2020年に全廃されます
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