ショートサーキット

ショートサーキットとは、給気口（給気ファン）と排気口（排気ファン）の位置が近すぎて、狭い範囲で空気が循環してしまう現象のことです。
せっかく取り込んだ新鮮な外気が、スペース内に行き渡ることなくそのまま排出されてしまうため、換気効率が非常に悪く換気不足の原因になります。
ショートサーキットは、室内機・室外機ともに発生する現象のため、共に給気口と排気口の位置をできるだけ離し、対角線に設置するなどの工夫が必要になってきます。

ショートサーキットを防ぐ
機器の設置方法は？

室内機

室内機は左右上部：50㎜以上、下部：機種によって必要な分だけ。

室外機

室外機は左右：100㎜以上、上部：基本解放・最低200㎜以上、背面：50㎜以上、前面：200㎜以上。

エアコンは、室内機室外機ともに既定のスペースを空けて設置することでショートサーキットを防ぐことができます。
また、このスペースを確保して設置ができていても、例えば、室内機の風向を変える後付けの部材や日よけ、付近のレイアウト変更などによって吸気・排気が妨げられてしまい、結果ショートサーキットを起こしてエアコンの効きが悪くなるということもよくあるので注意が必要です。
エアコンの設置後も、必要スペースは必ず確保することを心がけましょう

専用の部材で回避する方法も

風向調整版

特殊設置専用部材

配管延長

設置予定場所で既定の必要スペースを確保できない場合でも、専用の部材を利用することで設置が可能になるかもしれません。
ポピュラーなものだと、風向調整版（風向ガイド）を利用する手ですが、その他にも配管を延長して設置場所を変えたり、専用の設置部材を利用して壁面や屋根などの規定のスペースを確保できる場所に設置するなど方法は様々です。
設置スペースの問題で他社に工事を断られてしまった、既設のエアコンがショートサーキットを起こして何だか効きが悪い・・・そんな時は、諦めてしまう前に弊社にご相談ください。