『業務用エアコンって何?家庭用のエアコンと一体何がちがうの?』
一言で言ってしまえば、能力(馬力・・・家庭用で言う畳数の目安。)が大きいものをパッケージエアコン(業務用エアコン)と括っています。
ここでは、パッケージエアコンの基礎知識をご紹介致します。
パッケージエアコンとは?
エアコンは大きく分けて『家庭用エアコン』と『パッケージエアコン(業務用エアコン)』の2つがあり、その大きな違いは、電源・電気代・室外機・冷暖房能力です。
逆にそれ以外は家庭用エアコンとパッケージエアコンで大きく違う点は無いので、用途や設置場所によっては家庭用エアコンを選定するのもアリです。
種別 | 用途 | 機種選定 | 電源 | 電気代 | 室外機 |
---|---|---|---|---|---|
パッケージエアコン (オフィス・店舗用) |
オフィス・食堂・店舗など | 冷房能力/機種 | 単相200V 三相200V |
単相は基本料金が安く使用量料金が高くなる。 三相は基本料金が高く使用量料金が安くなる。 |
同メーカー同馬力であれば大きな違いはありませんが、業務用の場合は1つの室外機で複数の室内機を接続することがある為、熱交換器に用いる銅管が厚くなっています。 |
パッケージエアコン (ビル用システムマルチ) |
ビル・大型施設など | 冷房能力 | |||
家庭用エアコン | 戸建・集合住宅など | 部屋の広さ(畳数) | 単相100V 単相200V |
冷房能力帯
※室外機ベースで比較
特に大きく違ってくるのは冷暖能力です。
3馬力(およそ28畳程度)までの家庭用エアコンとは違い、業務用エアコンは1.5~10馬力まで対応可能です。より大きい電力で空調出来るため、故障の原因となるようなエアコンへの過剰な負荷を抑えることができます。
また、パッケージエアコンはオフィスや店舗などの中規模な『オフィス・店舗用』と、ビルや大型施設などの『ビル用システムマルチ』に分けられており、さまざまなタイプの室内機が用意されています。
パッケージエアコンの耐用年数と寿命
パッケージエアコンの耐用年数は、物理的・経済的な面で変わってきます。
物理的な面で言えば一般的に10年~15年、経済的な面で言えば減価償却上は13年、もしくは15年となっています。これらの年数は様々な条件によって大きく変わってきますので、『耐用年数=寿命』とは一概には言えません。
ここでは、耐用年数と寿命についてのアレコレを見ていきましょう。
耐用年数とは?
機器代¥400,000の業務用エアコンの耐用年数が4年の場合の例です。
耐用年数とは、機械や設備といった減価償却資産の法定上の使用可能な見積り期間のことをいいます。
個々の機械はその耐用年数を正確に見積もることが困難であるため、税法では各種の減価償却資産を分類して耐用年数が定めており、その耐用年数に従って減価償却(=その物の価値を年数とともに減少させていくこと)をしなければいけません。
簡単に言うと、国が決めた年数で、固定資産が使用できる期間を定めた物です。(主に減価償却の計算に使われます。)
つまり経済的な側面での使用できる期間なので、耐用年数が過ぎたからといってエアコンが故障するとは限りませし、耐用年数内だからといって、壊れない保証もありません。
エアコンの耐用年数は?
エアコンの耐用年数は、以下の3つに分類されます。

建物附属設備に属する冷房、暖房、通風又はボイラー設備(22kW以上)
出力が22kW以上のビルトイン・ダクトエアコンが該当します。
耐用年数は15年です。

建物附属設備に属する冷房、暖房、通風又はボイラー設備(22kW以下)
出力が22kW以下のビルトイン・ダクトエアコンが該当します。
耐用年数は13年です。

器具及び備品に属する家具、電気機器、ガス機器及び家庭用品
ダクトを使わない建物建築後に容易に取り付けられるタイプです。
耐用年数は6年です。
キモは『建物に属する冷暖房』or『家庭用品』のどちらに分類されるかが重要です。
どちらに属するかの判断は基本的に『ダクト』の有無で判断できます。
ダクトが使われているものは『建物に属する冷暖房』で、使われていないものは『家庭用品』に分類されます。
壁掛けや天吊り、床置き形などは耐用年数6年でほとんどのエアコンが該当すると思います。 出力が22kWが境目なので注意しましょう。
耐用年数が短くなる場合

- 頻繁な発停がある場合
- 工場空調やコンビニエンスストアなどでの24時間運転や氷蓄熱運転など運転時間が長い場合
- 温度、湿度の高い、あるいはその変化の著しい環境で使用する場合
- 電源電圧波形の著しい歪、相間電圧の著しい不平衡、および周期的なサージ重畳のある場合
- 塵埃、塩分(塩害地域など)、有毒ガス(温泉地帯の硫化ガスなど)、オイルミスト(工場や飲食店など)など厳しい環境で使用する場合 ※この設置条件の場合、特に著しく耐用年数が低下する恐れがあります。
以上の設置条件に該当する場合は、耐用年数が短くなります。
エアコンの寿命について
前記の通りエアコンの場合『耐用年数=寿命』ではありません。
では実際にはどのくらいのものかというと、空調を使用している環境によって寿命は変わってきますが、6~10年※が目安とされています。※機器の運転時間10時間/日、2500時間/年と仮定した場合。
エアコンも近年では飛躍的な進化を遂げているので、それくらいで交換したほうが電気代としてもお得な場合が多いです。
もちろんすぐに調子が悪くなってくる場合もありますし、それでもメンテナンスを疎かにしていれば必然的に交換時期は早まります。
エアコンの寿命を延ばすには

参照:経済産業省 東北経済産業局HPより
では、エアコンの寿命を延ばすにはどうしたらいいののでしょうか?
答えは、『定期的なメンテナンス、クリーニングをする』です。
どんな機械でも定期的メンテナンスをすることで寿命を伸ばすことができますし、その逆も然りです。しっかりとメンテナンスをすることで、15年~20年と使い続けている例もあります。
定期的にメンテナンス(予防保全)を行っているエアコンと、調子が悪くなってからメンテナンス(事後保全)をしたエアコンでは、寿命が倍くらい変わってきます。
また、予防保全を行い使用年数を最大化しメンテナンスをすることで、消費電力を抑えることにもつながります。
結局いつ買い換えたらいいの?
これまでお話しした、耐用年数と実際の物理的な寿命・メーカーの部品の保有期間が10年で、それ以降は部品交換修理が出来なくなってしまうことも想定すると、10年を機に買い替えることをお勧めします。
エアコンの交換時期でお悩みでしたら是非参考にしてみてください。
パッケージエアコンを選ぶポイント
実際にパッケージエアコンを選定する際はどのように点に注目すればいいのでしょうか?ポイントは大きく分けて3つあります。
詳しく見ていきましょう。※判断が難しいと感じる場合は、弊社のようなエアコンのプロにご相談するのが安心です。
必要な能力を決める
前記の通り、パッケージエアコンは部屋の用途(業種など)と広さによって必要な能力が大きく変わってきます。
- 事務所・オフィス
パソコンなどのOA機器からの発熱も考慮する必要があります。
- 店舗・商店
ドアの開閉が多い店や大きな窓のある路面店は、能力に余裕を持たせます。
- 飲食店
厨房の熱や換気、焼き肉やお好み焼きなどテーブルに熱源がある場合などを考慮します。
- 喫茶・理容
お客様が長く座るお店では、エアコンの風当たりを考慮します。
具体的な選定に関して、詳しくは以下の能力早見表を参考にしてみてください。
業務用エアコン能力早見表
設置個所に適した形状を決める
パッケージエアコンには、本体を天井内に埋め込み化粧パネルだけが表面にでる設置方式の天井カセット形をはじめ、部屋の用途などに合わせた様々な形状のものがあります。
選定の際はこの形状が重要なポイントとなってきます。形状別の特徴やメリット・デメリットをまとめましたのでご覧ください。
業務用エアコンの形状について
設置個所・設置台数を決める
お部屋のどの位置に設置するのか・必要な設置台数を決めていきます。
特殊な形状をしたお部屋に設置する場合などに、ここを考慮していないと、広さと能力は合っているのになんだか効きが悪い・・・ということにもなり得ます。
設置個所について

細長い部屋の場合

四角い部屋の場合

L字の部屋の場合
例えば、細長い廊下などでは到達距離の長い天吊形や床置形を、正方形の部屋なら中心に4方向に風を送る天井カセット形を選びます。
適切な場所に設置しないと、ショートサーキットなどを起こして性能を100%発揮できないだけでなく、故障の原因にもなるので注意が必要です。

ショートサーキットとは?
給気口(給気ファン)と排気口(排気ファン)の位置が近すぎて、狭い範囲で空気が循環してしまう現象のこと。
せっかく取り込んだ新鮮な外気が、スペース内に行き渡ることなく、そのまま排出されてしまうため、換気効率が非常に悪く、換気不足の原因になります。
ショートサーキットを防ぐためには、給気口(給気ファン)と排気口(排気ファン)の位置をできるだけ離し、対角線に設置するなどの工夫が必要になってきます。
設置台数について
複数台のエアコンを設置する場合には、 『マルチ運転』出来る機種を選定します。
室外機1台に対して室内機が1~4台まで同時に運転が可能で、広いフロア・部屋を複数の室内機で分散することで、ムラのない快適な空間をつくります。1つ1つの室内機の容量も小さくすることができ、異なる機種の同時運転も可能です。
シングル

室外機1台で室内機1台を稼働。
ツイン

室外機1台で室内機2台を稼働。
トリプル

室外機1台で室内機3台を稼働。
ダブルツイン

室外機1台で室内機4台を稼働。
※メーカーによって名称は変わってきます。また、室内機を同時運転させるものと個別運転させるものがあります。
運転音をチェック
エアコン選定の際に意外と忘れがちなのが、室外機の運転音。
設置してみたら想像以上に大きな音だった、さらに近年では騒音トラブルに発展するケースも少なくないようです。
エアコンには運転音に関する表示もされているので、こちらも忘れずチェックするようにしましょう。ここでは、運転音に関する表示に関して具体的に見ていきましょう。
運転音に関する表示
SPL(音圧レベル)

SPLとは、『sound pressure level』の略で、『音圧レベル(騒音レベル)』を意味します。
音源から発生した音のある1点における音の大きさ(音圧)を基にした量です。
音圧レベルは、以前のJIS C 9612:2005で規定された測定点における値です。
実際は音源から発生する運転音が同じでも、音源との距離や方向などの位置関係によっても変化します。
PWL(音響レベル)

PWLとは、『sound power level』の略で、『音響パワーレベル』を意味します。
音源が発する音響エネルギーの大きさを基にした量です。
音響パワーレベルは音源との距離や方向などの位置関係によらず、運転音の大きさによって一義的に決まりますので、製品から発生する運転音がより正確に表示されます。
(参照:日本冷凍空調工業会より)
運転音の表示には任意の位置における音圧を基にしたSPL『音圧レベル』あるいは、音源の音響エネルギーを基にしたPWL『音響パワーレベル』が用いられます。
これまで、日本におけるルームエアコンの運転音表示は、JIS C 9612:2005に基づいて、SPL『音圧レベル(騒音レベル)』での表示をしてきましたが、この度JIS C 9612が改正(2013年4月22日)され、運転音の表示はPWL『音響パワーレベル』での表示に変更されました。
欧米においては、以前よりエアコンの実用的な運転音の表示として『音響パワーレベル』が使われています。
機器の選定時は、新基準のPWL(音響レベル)を目安にしましょう。
グリーン購入法について
循環型社会の形成のためには、『再生品等の供給面の取組』に加え、『需要面からの取組が重要である』という観点から、平成12年5月に循環型社会形成推進基本法の個別法のひとつとして『国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)』が制定されました。
同法は、国等の公的機関が率先して環境物品等(環境負荷低減に資する製品・サービス)の調達を推進するとともに、環境物品等に関する適切な情報提供を促進することにより、需要の転換を図り, 持続的発展が可能な社会の構築を推進することを目指しています。
また、国等の各機関の取組に関することのほか、地方公共団体、事業者及び国民の責務などについても定めています。(引用:環境省HP)
平たく言うと、環境に配慮した製品を率先して購入することや,そのための情報提供などについて定める法律です。
エアコンにおける判断の基準は、
省エネルギー性(エネルギー効率APFが基準値以上であること。)
冷媒の環境性(オゾン層を破壊する物質が使用されていないこと。)※冷房能力が28kW(10馬力)以下のものについて適用
この2点になっています。
詳しくは、環境物品等の調達の推進に関する基本方針(環境省HP)をご覧ください。
地球温暖化にもオゾン層にも影響を与えてしまうエアコンの場合も当然例外ではなく、その影響を最小限にとどめるためにもできるだけ環境にやさしいエアコンを購入しましょう。
APFとCOP
エアコンの省エネ性能を表す値として、APFとCOPというものが使用されています。
これは車で例えれば燃費のようなものに当たります。このAPFとCOPについて詳しく解説していきます。
APFとは?

APFとは『Annual Performance Factor』の略で、『通年エネルギー消費効率』を意味します。
JIS B8616に準拠し、APFはカタログ・製品パッケージ(取扱説明書)に表示が義務づけられています。2006年9月に改正された『省エネ法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)』にて、『COP』に代わる省エネの基準値として採用されました。
APFとは、一定の期間運転したエアコンの運転効率です。
COPとは?

COPとは、『Coefficient Of Performance』の略で、『冷暖房平均エネルギー消費効率または成績係数』を意味します。
1kw辺りの冷暖房性能を示し、『冷房能力』or『暖房能力』/エアコンの定格消費電力で計算できます。
冷房・暖房で消費電力の違いがあり、冷暖房でCOPに違いがあります。
COPとは、一定の条件で運転した効率です。
2006年以前から表記されていた、COP(冷暖房平均エネルギー消費効率)は1kw辺りどれだけ冷暖房効果が得られるかを示す数値です。
単純に考えるとCOPが高い=省エネですが、エアコンの消費電力は室外気温によってかなり増減します。
省エネ効果を確認するにはCOPより実際に使った場合の数値に近いAPFが参考になります。よって、実際の省エネ度はAPFで測りましょう。
APF表示の対象
定格冷房能力が28kw以下の空冷式冷房専用形と、空冷式冷房・暖房兼用(ヒートポンプ)形にAPFが表示されています。
- APF表示対象
- 店舗・オフィス用エアコン
- ビル用マルチエアコン
- 設備用エアコン
- APF表示対象外
- 機械機器および食料品向け、車両空調などの特殊機種
- オールフレッシュ形
- 冷暖同時運転タイプなど…
APFの算出方法・条件・計算式
▲APF算出の為の外気温発生時間(東京地区・戸建て店舗)
東京地区を条件に、店舗・オフィス用エアコンは『戸建て店舗』、またビル用マルチエアコン、設備用エアコンは『事務所ビル』をモデルとして年間の総合負荷を算出します。
定格冷房・暖房能力、低温暖房能力に、中間冷房・暖房能力を加えた5つの評価点により、上記で求めた年間の総合負荷に応じた消費電力量を算出し、APFを求めます。
店舗用・オフィス用エアコン | ビル用マルチエアコン・設備用エアコン | |
---|---|---|
規格 | JRA4048:2006※ | JRA4048:2006※ |
地区 | 東京 | 東京 |
建物用途 | 戸建て店舗 | 事務所 |
使用期間:冷房 | 5月23日 ~ 10月10日 | 4月16日 ~ 11月8日 |
使用期間:暖房 | 11月21日 ~ 4月11日 | 12月14日 ~ 3月23日 |
使用日数 | 週7日 | 週6日 |
使用時間 | 8:00 ~ 21:00 | 8:00 ~ 20:00 |
(参照:日本冷凍空調工業会より) ※JRA4048:2006は、JIS B8616:2006を実施するために日本冷凍空調工業会が作成した規格です。
APFの算出計算式
APF=(冷房期間+暖房で発揮した能力kwh)÷(冷房期間+暖房期間の消費電力量kwh)
省エネのエアコンを選びたい・・・そんな時は使用用途に合ったエアコンの中でAPF値の高い物を選びましょう。
例えば、APF6.5のエアコンはAPF5.5のエアコンと比べると5.5/6.5の消費電力量となります。
便利なAPF計算ツールもあるので、値をチェックして省エネ性能の高いエアコンを選定しましょう。
※JIS B8616:2015に基づき、業務用エアコンの性能を入力するとAPFを算出いただけます。
フロンラベル表示をチェック!
エアコンの冷媒などとして様々な種類が開発され人々の生活に役立っているフロンですが、環境に大きな影響を与えています。
経済産業省では、環境省とも協力してこのフロンを規制し空気中に排出しない取組の一環として、『フロン排出抑制法』を制定。
フロン排出抑制法では業務用の機器は、製造・使用の場面でもフロンの管理をする仕組みが作られ、業務用エアコンを使用しているみなさんに定期的な点検や一定以上のフロンを漏えいしてしまった際の報告義務があると定めています。
ここでは、このフロンについて詳しく見ていきましょう。
フロンとは?
フロンは、フッ素・炭素・水素などからなる人工的な化合物で、1928年にアメリカで開発されました。成分の違いによって様々な種類があり、総称して『フロン類』とも呼ばれます。
人体に無害で温度を伝えやすい・燃えにくい・化学的に変化しにくいといった性質を活かして、気体(ガス)や液体の形で、さまざまな場面で使用されてきました。
エアコンや冷蔵庫などの冷媒のほか、ダストブロワーや断熱材、液晶や半導体製造などの工業プロセスなどに幅広く利用されています。
フロンガス(冷媒ガス)
フロンが規制される理由
便利な物質として多用されてきたフロンですが、そのまま大気中に放出すると地球環境に様々な悪影響を及ぼすことが分かりました。
- 生物を紫外線から守るオゾン層を破壊する
オゾン層は、太陽から地球に降り注ぐ紫外線を吸収して弱める働きを持ち、地表を動植物が住みやすい環境にしています。
もしオゾン層が破壊され、強い紫外線が地表に達するようになると、人間では皮膚がんや白内障が増えたり遺伝子の損傷による様々な病気が増えたりするだけでなく、他の動植物にも大きな影響を与え、地球の生態系を壊す可能性があります。 - 高い温室効果を持つため、地球温暖化に影響する
地球温暖化に二酸化炭素(以下CO2)が大きく影響していることはよく知られています。
大気中のCO2の濃度が高まると、大気から熱が逃げにくくなって温室のようになり地球温暖化につながります。
こうした『温室効果』を持つ気体(ガス)は、CO2のほかにメタンや一酸化二窒素などがありますが、特にフロンの中にはCO2の数千倍~数万倍の温室効果を持つものがあるので、空気中に排出しない取組が必要です。
(参照:政府広報より)
フロンラベルについて
フロンラベル






簡易版フロンラベル






フロンラベルとは、ラベルを付けた製品の地球温暖化への影響度を示すマークです。
このフロンラベルは、消費者が地球温暖化への影響を考えて製品を選べるようにするため、JIS(日本工業規格)に定められ、2015年7月よりエアコンなどの指定製品について、製品の本体やカタログに表示することができることになりました。
フロンラベルでは次の3種類の情報が示されます。
フロンラベルの見かた

- 環境影響度の目標達成値
製品ごとに定められた目標を達成しているかの表示で、アルファベットで示されます。
フロン排出抑制法では、フロン類を用いる製品ごとに、環境影響度の目標が定められており、その達成の度合いがアルファベットで示されます。その目標を達成したものをAランクとし、さらにその目標を上回る程度に応じて、AAやAAAとされます。そしてフロン類を使わない『ノンフロン』を使用するとSランクとなります。
また、フロンラベルには、標準的なデザインのほかに表示を減らした簡易版デザインのものもあり、ラベルを表示するスペースに応じて使い分けられます。 - 地球温暖化係数
地球温暖化にどの程度の影響があるかの表示で、数字で示されます。 これは、二酸化炭素を1とした場合の地球温暖化への影響の程度を示します。
例えば『地球温暖化係数675』は、同じ重量あたりで二酸化炭素の675倍の影響を地球温暖化に及ぼすことを示します。 - 目標年度
いつまでに目標を達成するかの表示です。
フロン排出抑制法でフロン類を用いる製品ごとに定められた、環境影響度の目標値を達成する目標年度を示します。
環境問題は個人だけでなく、地球で活動するすべての生物も含む問題です。オゾン層の破壊防止・地球温暖化の防止のためにも、ぜひフロンラベルも参考にしてください。
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