エアコンは買い替えの頻度も低く、設置工事にも専門的な技術が必要な家電です。
ほかの家電よりも高額なうえ長期間使用するということもあり、選定には失敗したくないですよね。
しかし、いざ買い替えのタイミングになってみると、わからないことだらけ・・・という方が多いかと思われます。
ここでは、エアコンを選ぶ際におさえておきたいポイントをご紹介いたします。
家庭用と業務用で
選び方が違うエアコンは『家庭用』と『業務用(パッケージエアコン)』の大きく2つに分けられることはご存知でしょうか?
量販店などで販売されているものは、ほぼ家庭用エアコンと呼ばれるもので、主に一般家庭で使用するエアコンになります。
一方、業務用エアコンはオフィスや飲食店などで使用する冷暖能力の高いエアコンです。
この2つはそれぞれ選び方が異なります。それぞれの選定方法をご紹介する前にざっくりとその違いを見ていきましょう。
冷暖房能力
まず大きくちがうのは、冷暖房の能力に大きく差があることです。
家庭用エアコンは、能力を畳数で表し、大体のメーカーが6畳~23畳くらいのラインナップで展開しています。
一方、業務用エアコンは、能力を馬力で表し、1.5馬力~12馬力くらいのラインナップで展開しています。
これは家庭用で言うと、14畳~118畳くらいの能力に相当し、家庭用よりもだいぶ大きい能力を持っていることが分かります。
家庭用エアコンは畳数で能力を表示し、だいたい6畳~23畳くらいのラインナップで展開。
業務用エアコンは馬力で能力を表示し、だいたい1.5馬力~12馬力(14畳~118畳)くらいのラインナップで展開。
電圧の種類
家庭用と業務用では、電圧の種類が違います。
電圧と聞いてもピンとこない方も多いかと思われますが、簡単に言うと電気の送り方のことで、単相と三相の2種類があります。
一般の家電製品などで使われるのが単相で、産業用の機械や業務用のエレベーターなど大きなものを動かすのが三相です。
家庭用エアコンでは単相100Vもしくは単相200Vの電圧を使い、業務用エアコンでは基本的に三相200Vの電圧を使いますが、低い馬力のものは単相200Vも使う事ができます。
家庭用エアコンでは単相100Vもしくは単相200Vの電圧を、業務用エアコンでは三相200V(低い馬力のものは単相200Vも可)の電圧を使用する。
電気の契約内容
家庭用と業務用では、電力会社との契約内容が違います。
これは厳密にいうと、前記の単相か三相かによって契約内容に違いが出るということです。
単相の場合、基本料金は安めに設定されており、電気を使えば使うだけ電気代がかかる『電灯』の契約です。
三相の場合は、基本料金が高めに設定されていますが、使用量料金は低くなるので多くの電力を使用してもコストを抑えられるため、ビルやホテル、病院、学校、工場のように電気の使用量が多い建物が契約対象となる『動力』の契約または、最大需要電力によって電気料金が変動する『高圧』契約になります。
電灯
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動力
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単相の場合、基本料金は安め・使用量料金高めの『電灯』契約。
三相の場合、基本料金が高め、使用量料金低めの『動力』契約もしくは『高圧』契約。
設置工事
家庭用と業務用では、設置工事の内容が違います。
家庭用エアコンの場合、ルームエアコン(壁掛け形のセパレートタイプのエアコン)であれば家電量販店などでも設置工事を依頼することが可能な内容ですが、同じ家庭用でも、マルチタイプのエアコンやハウジングエアコンなどになると、隠ぺい配管などで工事内容が複雑になります。
業務用エアコンの場合は、電気工事・溶接・フロンガス回収など、さらに専門的な技術が必要になります。
エアコンは、設置工事で仕上がりの良し悪しが左右されるので、しっかりとした技術と実績を持つ施工業者の選定も大きなポイントとなります。
家庭用エアコンの場合、ルームエアコンであれば量販店などでも施工可能。ハウジングエアコンやマルチタイプの場合は、工事が複雑になる為、施工可能な業者選定が必要。
業務用エアコンの場合、さらに専門的な技術が必要。
エアコンは設置工事で仕上がりの良し悪しが決まるので、設置の際は専門業者に相談することが重要。
もちろん弊社でも、相談可能です。お気軽にお問合せください。
家庭用・業務用
エアコンの選び方上記でご紹介した家庭用エアコンと業務用エアコンの違いを踏まえたうえで、それぞれの選定方法をまとめました。
実際の選定の際には参考にしてみてください。