いま現在使用しているエアコンはどのくらい電気代がかかっているのかご存知ですか?
使用する時間が長いだけに、どれくらい電気代がかかっているのかは気になるところ。
ここでは、そんなエアコンの使用時にかかる電気代をカンタンに算出できるエアコン総本舗独自ツールと、
その計算方法について詳しく解説しています。
すでにエアコンを設置されている方も、これからエアコンの設置を考えている方もぜひご覧ください。
エアコンの
電気代計算方法結論から言うと、以下の計算ツールからカンタンに算出できます。
家庭用と業務用で計算方法が違い、家庭用では『期間消費電力量』、業務用では『定格消費電力』を使用します。
家庭用エアコン
期間消費電力量とは
期間消費電力量とは、年間で冷房と暖房の期間を決めて、外気温ごとの消費電力を合算したものです。
家庭用エアコンはこの数字を使用して電気代を計算します。
この値が小さいほどエネルギー効率がよくなります。
また、これは通年エネルギー消費効率(APF)という数値でも表示されており、こちらは数値が大きいほどエネルギー効率がよくなります。
併せてチェックしてみましょう。
家電は一般的に『消費電力量』を使用して電気代などを算出しますが、エアコンの場合は使用する地域・気象や使用の条件によってこの数値が大きく変わってくるため、こちらの期間消費電力量で表示しています。
この期間消費電力量を使用することにより、実際に運転した時に近いものとなり、より正確なランニングコストの目安になります。
期間消費電力量は機種によって異なりますが、基本的には上位機種ほど低い=エネルギー効率が良い傾向があります。
これまでご紹介した数字はすべて、カタログやメーカーの製品ページからから見ることが出来ますので、お使いのエアコンや購入を検討中の機種をチェックしてみましょう。
期間消費電力量を比較してみる
期間消費電力量は機種によってどれほど違い、またそれによって電気代はどのくらい変わってくるのでしょうか?
実際に三菱電機のルームエアコン(霧ヶ峰)、能力はともに14畳用で、
上位機種の『霧ヶ峰 FZシリーズ』と、スタンダードモデル『霧ヶ峰 GVシリーズ』を比較してみましょう。
期間消費電力量は、FZシリーズが958・GVシリーズが1,544で、586kWhの差。
そして、通年エネルギー消費効率は、FZシリーズが7.9・GVシリーズが4.9で、3.8%の差があります。
これらをエアコン電気代計算ツールでそれぞれ算出すると、1日でおよそ¥1.79、1年で¥15,236もの差額となります。
このようにエアコンは、上位機種ほどランニングコストが低く省エネ性が高い傾向にあります。
– | 1年間 | 1ヶ月 | 1日 | 1時間 |
---|---|---|---|---|
FZシリーズ (上位機種) |
¥24,908 | ¥2,076 | ¥69 | ¥2.88 |
GVシリーズ (スタンダード機種) |
¥40,144 | ¥3,345 | ¥112 | ¥4.67 |
差額 | ¥15,236 | ¥1,269 | ¥43 | ¥1.79 |
※1kWhあたりの電気料金は東京電力 従量電灯Bより、26円で計算
ここまで聞くと、上位機種を選定したほうがおトクな気がしてきますが、
実際にこの差額分で元を取るためには『商品価格¥228,800 ÷ 差額¥15,236』でおよそ15年程かかる計算になります。
エアコンの寿命は一般的に10年ほどといわれており、その頃には修理も出来くなってしまい、長年利用したことによる経年劣化も目立ってきますので、トータルでかかる金額の面だけに注目してエアコンを選定することはあまりオススメできません。
よって、もし電気代からエアコンを選定する際には、
現在使用している機種と入れ替えたい機種でかかるランニングコスト・価格との比較が重要になってきます。
この比較も弊社では無料でおこなっておりますので、お気軽にお申し付けください。
業務用エアコン
定格消費電力とは家電製品を使用する際に消費する電力量を消費電力といい、定格消費電力とは、すべての機能を最大限に使用した場合に消費する電力量で、業務用エアコンの場合は、冷暖房消費電力試験の条件下の運転時に、電動機によって消費される電力の合計のことを指します。
家庭用エアコンは、期間消費電力という年間で冷房と暖房の期間を決めて、外気温ごとの消費電力を合算したものが、カタログに記載してあるのが殆どですが、業務用エアコンのカタログには基本的に期間消費電力量の記載が無いため、この定格消費電力を使用して電気代を計算します。
この値が小さいほどエネルギー効率がよくなります。
また、定格消費電力は機種や冷暖房運転によって違います。
カタログやメーカーの製品ページからから見ることが出来ますので、お使いのエアコンや購入を検討中の機種をチェックしてみましょう。

消費電力=馬力(能力)ではない

業務用エアコンの消費電力は、家庭用エアコンのようにカタログの機種ごとの紹介ページに記載がありません。
基本的には機種ごとの仕様表のページ(カタログの後ろのほう)に記載されています。
※冷暖能力も同じkWという単位を使用していますが、消費電力は別モノなので注意してください。
業務用エアコンの電気代は、消費電力を使用して計算をしましょう。
ランニングコストの良い省エネ機種を選びたいけどよくわからないという場合でも、弊社で試算を行いますのでお気軽にお申し付けください。
もちろん、複数機種でのランニングコストの比較なども可能です。
また、この試算やお見積もりや調査はすべて無料です。
1kWhあたりの電気料金とは

電気料金の明細表などでよく目にするkWhは『キロワットアワー』と呼び、1kWの電力を1h(1時間)
消費または発電したときの電力量を表す単位として使用され、その時かかる金額が『1kWhあたりの電気料金』です。
そして、各電力会社の電気料金は『1kWhあたり¥●●』という形で設定され、
その月のトータル電力消費量(kWh)に円 / kWhをかけて、毎月の電気料金が計算されています。
また、この1kWhあたりの電気料金は、契約している電力会社やプランによって変わってきます。
電力量料金の比較してみる
同等程度の電力消費量(kWh)である従量電灯B(東京電力)とずっとも電気(東京ガス)を比較してみると、
使用量が少ない場合は、従量電灯B(東京電力)、多い場合は、ずっとも電気(東京ガス)を選択するとおトクです。
また、ほとんどの電力会社が、3段料金という料金システムを採用しています。
電力消費量(kWh) | 1kWhあたりの値段(円/税込) |
---|---|
最初の120kWhまで(第一段階料金) | 19円88銭 |
120kWhをこえ300kWhまで(第二段階料金) | 26円48銭 |
300kWh超過(第三段階料金) | 30円57銭 |
電力消費量(kWh) | 1kWhあたりの値段(円/税込) |
---|---|
140kWhまで(第一段階料金) | 23円67銭 |
140kWhを超え350kWhまで(第二段階料金) | 23円88銭 |
350kWhを超えたもの(第三段階料金) | 26円41銭 |
参照:料金単価表|東京ガス・従量電灯B|東京電力より
3段料金
出典:東京電力 従量電灯B
3段料金とは、電気の使用量ごとに電気代の単価を変えるシステムのことで、
石油危機の際に省エネの推進を目的として制定されたため、使用量が多いほど電気代単価が上がっていく仕組みになっています。
自宅や職場の電気料金の明細をチェックして、1kWhあたりの電気料金がいくらなのか調べてみましょう。
かかる電気代を把握して
かしこくエアコンを選ぶここまでご紹介した内容を踏まえ、電気代からエアコンを選ぶポイントは、
消費電力を調べる

設置したいエアコンの
期間消費電力量 or 定格消費電力を調べる。
電気代を計算する

契約中の電気料金のプランと1kWhあたりの電気料金を
把握し、エアコンの使用電気代を調べる。
差額を調べる

入れ替えの場合は、どの程度ランニングコストが変わるのか試算し、差額はどのくらいで取り戻せるのか調べる。
プランを見直す

もっと電気代を下げたいなら、料金プランの見直しや、
契約している電力会社自体を見直す。
かかる電気代を調べるだけならば、上記の試算ツールを使用すればそこまで手間もかからないので、ぜひ調べてみてください。
APF(Annual Performance Factor)
使い方も大事な省エネ!
かしこく使って節約・節電!機種選定などでかかる電気代を根本的に抑えることも大切ですが、使用方法やメンテナンスも大切な省エネ節約ポイントです。
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